『周遊券』回顧録(『北海道ニューワイド周遊券』)

(2001/2/19)


ここでは、北海道について書きたいと思う。
北海道、実は1986年夏に一度で完乗していた筈だったが、調査の結果そうではなかったのである。
根室本線(滝川〜富良野間)が、乗車されてなかったのである。(営業区間は、端から端まで乗らないと、認定されない)
どうして気づかなかったかというと、

  1. 1986年8月3日より8月16日まで約半月かかるコースをとったため、乗車するダイヤも複雑になり、レポート用紙複数枚にわたったこと。
  2. また、そのダイヤを組むのに非常に長い日数がかかってしまったため、チェックがおろそかになったこと。

が、原因としてあげられるのである。(当時はまだ廃線前の路線がいくつも存在したのだ)
それとは別に、行かなければならない新たな理由として、青函連絡船が廃止になり、青函トンネルが開通し、その区間を新たに乗車しなければいけなくなったのである。(そうでなければ完乗とはいえない)
だが、通常の周遊券でそのまま予定を組んでしまったのでは、ほぼ過去と同じ経路を、地方によっては乗っていないところもあるのに、ただ同じように乗車しなければならないことになる。なんともったいないことか。(通常目的地までの経路はいくつかの選択肢で決められている)そこで、ある本を参考に「ニューワイド周遊券」を、利用することを考えた。(初めての利用である)参考文献は、たまたま本屋で見かけて購入したブルーガイドLの「種村直樹の汽車旅相談室3」という本。(今は一般書店では、手に入らないと思います)

一般の周遊券では、目的地に向かってある程度定められたコースをとらなければならないが(市販の時刻表などにも明記されている)、「ニューワイド周遊券」には、通らなければならない目的地の出入り口はあったが、そこまでの使用路線は鉄道・飛行機・船などの中で指定されているが、どう組み合わせるかは自由だったのである。(※出発地は指定あり)
大手旅行会社で、多少発券するまでに時間がかかったが、本を参考に「『一般周遊券』のように、大回り乗車には周遊指定地が必要ではない」と説明すると数日でオーケーがでた。(「一般周遊券」指定された周遊指定地を2個※特別な指定地は1個※をコースに含めば、鉄道・飛行機・船などの中で指定されているモノを組み合わせ、自由にプランがくめる周遊券のこと”完全に自由ではない”)
それが1990年、個人的に初めての夢のような切符になった。(普通の人はここまでしてわざわざ遠回りな周遊券は作らない)
出発地横浜。東海道本線名古屋経由、近鉄線難波JR大阪駅乗換、湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線・海峡線経由、北海道行き(帰路は、普通に東北本線利用)周遊券がそれである。
しかも運のいいことに寝台特急トワイライトエクスプレスB1人用個室と、食堂車の予約食事券がとれたのである。
しかも誕生日当日乗車のモノだった。(訳を話したら、食堂車の人がビールを1本無料サービスしてくれた)
それはそれは思い出に残る旅だった。(これで彼女同伴ならもっとよかったが・・・・)


拡大できます

行程予定表
横浜駅0:07→375M大垣→大府駅5:46(乗換)大府駅6:01→920D→武豊駅6:34(折り返し)武豊駅6:41→925D→名古屋駅7:40(乗換)近鉄名古屋駅8:00→58Uライナー→難波駅10:08(地下鉄で移動)大阪駅12:00→8001トワイライトEXP→札幌駅9:03(乗換)札幌駅9:42→4003D釧路(おおぞら3号)→池田駅12:58(Free)池田駅15:35→4005Dおおぞら5号→釧路駅16:12(Free)釧路駅22:28→412まりも→札幌駅6:26(乗換)札幌駅6:56→122M→小樽駅7:42(Free)小樽駅9:54→9162C62ニセコ→ニセコ駅11:34(Free)ニセコ駅13:32→9163C62ニセコ→小樽駅15:35(乗換)小樽駅16:00→3255Mマリンライナー→札幌駅16:33(乗換)札幌駅17:00→5014D北斗14号→函館駅20:41(山麓〜函館山山頂)函館駅23:30→3571Dミッドナイト→札幌駅6:30(乗換)札幌駅7:05→21D網走(オホーツク1号)→滝川駅8:01(乗換)滝川駅8:04→3435D帯広(十勝)→富良野駅9:09(Free)富良野駅10:52→437D釧路→新得駅12:25(Free)新得駅14:16→JTBパノラマ特急2号→札幌駅17:00(Free)札幌駅18:11→4北斗星4号→上野駅10:12


実際の行程
1990年9月4日 東京駅 横浜駅までの乗車券と、名古屋駅までのグリーン券を手に、有名な『大垣夜行』に乗り込む。→1990年9月5日 静岡駅 ホームにていつもの駅弁を購入。たちまち食べてしまう。→同日 豊橋駅 目がさえてしまったので懐かしさも手伝って『大垣夜行』を、途中下車。駅構内をうろうろ。次の普通電車で名古屋駅に向かう。→同日 名古屋駅・近鉄名古屋駅 ここで、アーバンライナーに乗換。奮発して、高い方のシートに座る。→同日 近鉄難波駅 地下鉄で、一路大阪駅に向かう。→同日 大阪駅 かなり早くホームにたつ。やがて『トワイライトエクスプレス』入線。記念写真を撮影。乗り込む。隣の個室の男性と会話が弾む。何と東京から寝台急行『銀河』で来たらしい。夕食時、彼が食堂車の方に私の誕生日を伝えてくれ、私が証明する物を見せると、ビールのサービスがあり、有料の記念写真を勧められた。(もちろん撮影)→1990年9月6日 札幌駅 男性と別れ、特急『おおぞら』で池田を目指す。→同日 池田駅 ワイン城見学、ワインを飲みながら食事。特急『おおぞら』で、釧路へ向かう。→同日 釧路駅 駅の地下で食事。寝台急行『まりも』で、再び札幌へ向かう。→1990年9月7日 札幌駅 駅構内で、中嶋朋子の直筆サイン入りポスター発見!→同日 小樽駅 札幌から普通電車で到着。小樽駅前散策。北海道鉄道文化協議会にC62の指定券を取りに訪問。(当時北海道鉄道文化協議会会員)→同日 ニセコ駅 C62で、駅弁を食べ終わりゆっくりしていると到着。折り返しも乗車のため、出発の準備作業を眺めてから、余裕がかなりあるので、近くの郵便局へ行く。(ほとんどの方は、その時間数種類の観光コースでバスに乗車、出発時間まで観光に行った)→同日 余市駅 C62停車中、ニッカウヰスキーの試飲コーナーがホームに、あまり強くないので、すこ〜しいただく。(昼食は、連結されているカフェコーナーで)→同日 小樽駅 『マリンライナー』で、札幌へ向かう。→同日 札幌駅 函館の夜景を見るため、特急『北斗』に乗り込む。→同日 函館駅 運良く好天で素晴らしい函館の夜景を堪能。札幌行きの夜行快速『ミッドナイト』に乗車。(不正乗車か?私の寝るところがなかった。問題!)→1990年9月8日 札幌駅 特急『オホーツク』にて旭川駅まで。(車中にて朝食)→同日 滝川駅 富良野に行くため、普通列車に乗り込む。→同日 富良野駅 青空の富良野駅周辺散策。『十勝』で新得へ向かう。→同日 新得駅 駅前で昼食。『JTB PANORAMA EXPRESS Super Resort Train』(JTBパノラマ特急)で、札幌に向かう。(私の車両5号車はがらがらだった・・・私だけ?)→同日 札幌駅 寝台特急『北斗星2号』で、一路東京への帰路に就いた。


拡大できます 拡大できます
拡大できます 拡大できます
拡大できます 拡大できます

『トワイライトエクスプレス』ダイナー・プレヤデス(食堂車)夕食メニュー
かにとフォワグラのゼリー寄せ
 蟹の身とフォワグラをゼリーで固めた前菜です。ヨーグルトソースとともにお召し上がりください。
鳥賊のマリネー
 日本海産、するめ鳥賊を香草、白ワインでマリネーしレモンで香りをつけました。
芝海老のスープ
 採れたての芝海老をブランディーでフランベし、野菜とともに煮上げたビスク風スープです。
平目のムース詰めレタース包み
 平目と鮭のすり身を合わせ新鮮な平目で巻き、レタースで包みこんだお料理です。生うにのソースでお召し上がりください。
桃果汁のシャーベット
 お口直しにピーチシャーベットをどうぞ。
牛ヒレ肉の網脂巻 ソースマデラ
 厳選した牛ヒレ肉を豚の網脂で巻き軽く焼いたお料理です。付け合わせに栗とクレッソンをあしらいマデラソースを添えてみました。
森の茸のサラダ
 
生野菜に秋の茸を組合わせたサラダです。
梨のコンポート 木苺のソース添え
 梨をキルッシュで軽く煮込み、十分冷やした上に柿の角切をのせたコンポートで木苺のソースと色どりをお楽しみ下さい。
プティシュークリーム
 可愛いらしいシュークリームです。
コーヒー又は紅茶
 挽きたてのブルーマウンティンコーヒーでプレアデスの余韻をお楽しみください。
パン 
             (ダイナーズ・プレヤデス名誉料理長 ○○○○)


参考リンク 参考リンク(リンク切れ) きっと参考になることでしょう。
是非クリックしてください。

鉄道の旅・情報館(AOP/やぎ君のホームページ)

戻る